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2019.03.06『養生訓』と貝原益軒⑧

 貝原益軒は本草書をはじめ、教育書、思想書など多数の書籍を著した博学者であり、85歳まで生きた長寿の人でもあった。

『養生訓』は彼が最後に刊行した著作である。この『養生訓』こそ、貝原益軒の生涯の研究成果の精髄であり、彼の価値観、理想論の集大成と言えるだろう。

この貝原益軒の業績が今日でも通用する内容を持っていることを立川昭二は次のように述べている。

 正徳三(1713)年世に出た『養生訓』は、おそらく江戸時代に出版された数ある本の中でロングセラー第一位の書物だった。日本の古典として長く読みつがれ、今日でも文庫本などで手にすることができる。

  さらに、このところ益軒について、たとえば京都大学人文科学研究所の四年にわたる共同研究の成果(横山俊夫編『貝原益軒』)が刊行されたり、平成十年にオランダのライデンで貝原益軒の国際シンポジウムが開催された。いわば益軒ルネサンスともいえる益軒への内外の関心の高まりはなにを物語っているのであろうか。

おそらく、現代という時代が益軒になにかをもとめているからにちがいない。

「立川昭二『養生訓に学ぶ』PHP研究所、2001年、8頁」

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