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2013.08.2250《肝機能障害》「沈黙の臓器」血液検査値に注意

【今直也】 私は5年ほど前から、会社の定期健康診断で「肝臓の機能に異常がある可能性あり」としばしば判定されます。血液検査でAST(GOT)とALT(GPT)の値が高いためです。「自覚症状もないし、体重が増えて肝臓に脂肪がついただけだろう」。そんな油断は禁物。肝臓の病気の進行を知る重要な指標だからです。

「ASTとALTの値のどちらかが『30』を超えていると、肝機能障害が疑われます」。大阪府済生会吹田病院の岡上(おかのうえ)武院長はいう。これらの値は肝臓などの細胞に含まれる酵素の濃度。肝臓の細胞が壊されると上がる。高いほど炎症の程度がひどいということを示す。さらに、血液中の血小板数が減少傾向にあると、肝疾患が進行していることがより強く示唆される。

肝臓は「沈黙の臓器」。障害を起こしていても、症状に表れにくい。血液検査や問診などで早期に病気の兆候を知り、進行を食い止めることが重要だ。実はASTとALTの正常値は医療機関でかなり差がある。「基準の違いで肝機能障害が見過ごされている可能性がある」と岡上院長は指摘する。

肝機能障害がかなり進むと、今度はALTの値が正常値以下になるので、この値が低いだけでは異常はないと判断できないので注意が必要だ。

2013/8/22 朝日新聞DIGITALより抜粋

 

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