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2021.11.29開発者の回想⑦

初めて参加した国際臨床ウイルス性肝炎学会

 

ある冬に、ハワイのマウイ島、リッツ・カールトンホテルで国際臨床ウイルス性肝炎学会が開催されました。

主催者の発表資料によると、参会者は世界各国の研究者、医者で300人以上でしたが、インターフェロン以外の研究者は4人、その中に矢内原昇教授と私の2人が含まれていました。僅かの「希少類」ですね。

他の学会参加者達との間にまざまざと感じた観点のギャップ、違和感のある空気を濃厚に感じ、心配と緊張感が増えました。

 価値がある研究の道は元々険しい道ですので、研究方法とデータの科学性、確実性は唯一の武器、学会は交流の場であり、ある意味で勝負の場でもあります。勇気を持って前進するしかありません。

 ポスター発表ですが、三日間指定場所で研究成果と発表資料を貼って、参会者たちが自由に見て、考え、比較、思考、指定日に研究発表者代表として答弁者はポスター前に立って、参加者達は発表内容に関する全ての質問、指摘、疑問、批判などを答弁、解釈、説明、追加資料の提出などの対応をします。当日の答弁時間制限はありません。

 毎日ポスター会場へ行って見ましたが、常に見ている人がいる。二日目からポスターに数人の名刺が画鋲で刺さっていました。上にメッセジーも書いてありました「ポスターの口頭説明の日に面談したい。」名刺は国の違う大学の教授のものが数人ありました。鬼と出るか蛇と出るか分かりませんが、いよいよ本番の時間が来ました!

 この日早々、ポスター前に立ちました。矢内原昇先生も横に立って、「大丈夫ですよ、安心して下さい、私が協力しますよ」と何回もおっしゃいました。

 紳士的な方々の何人かがあっという間にいらっしゃいました。画鋲で名刺をポスターにさした先生達も含まれていました。各先生達は西洋医学の視点からの質問が多かったですが、私は出来るだけわかるように懸命に解説をしました。しかし、限度もあると痛感しました。臨床試用のデータ報告と分析に皆さんは大変興味津々、大変評価されました。是非検証を続けてくださいと熱望されました。

 矢内原先生も現場で全力でサポートしてくださった光景を一生忘れません。

 現場の会談、交流は和やかな空気の中に終わり、皆さんと握手してさようならという瞬間に今後も交流を続ける約束もしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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