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2017.11.24痛み止めが肝臓を殺す?

 イギリスのエジンバラ大学で行われた研究では、私たちが最も一般的に使用されている鎮痛剤(パラセタモール)がどのように肝臓損傷を引き起こすかについて調べた。

 研究内容によると、鎮痛剤(パラセタモール)は細胞間質(細胞と細胞の間に存在する物質)の結合を損なう働きがあると分かり、結果、肝臓自体を損傷すると判明。 このタイプの肝臓障害は治療が難しく、急性肝不全、ALT値の異常、肝炎、肝線維症、肝硬変、または肝臓癌に至る可能性がある。

 この研究を率いるエディンバラ大学の肝臓病研究所と生物工学研究所に所属しているLeonard Nelson博士は以下の様に発言した。

 「パラセタモールは世界中で最も好まれる鎮痛薬であり、安価でかつ有効性もあり、比較的に安全な薬と考えられている。

 しかしながら、薬物誘発肝臓損傷については、まだまだ研究が少なく、今後安全な薬物を開発する為には更なる臨床や観察が必要です。

 今回の研究では、パラセタモールの使用における警戒の必要性を補強し、その有害な使用によって引き起こされる肝臓危害がどのように阻止し予防できるかに役立つ可能性がある。」

 鎮痛剤に限らず、治療や薬は人が生きていく上で必要不可欠な時があります。重要なのは、薬物の影響や副作用を十分に理解し、できるだけ肝臓が損傷されない強い体内環境をつくりましょう。
参考:https://www.ed.ac.uk/news/2017/paracetamol-study-sheds-light-on-liver-damage

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