世界保健機関(WHO)は29日、デンマークでインフルエンザ治療薬のタミフルに耐性を持つ新型インフルエンザウイルスが初めて発見されたことを明らかにした。デンマーク政府がWHOに通知した。これまで豚インフルエンザから変異した新型インフルエンザにはタミフルが有効だったが、WHOは「ウイルスが突然変異した」とみている。
タミフルが効かない新型インフルエンザが広がれば、重症者や死者が増える恐れがある。ただWHOは現時点では「この一件以外にタミフル耐性を持つ新型インフルエンザの感染事例はない」としている。
一方、WHOの集計によると、29日時点の新型インフルエンザの感染者は世界全体で7万893人。前回集計(26日)に比べて1万1079人増加した。米国の感染者数が同6268人増えて2万7717人に達したほか、中国やフィリピンなどアジア地域でも感染が本格的に広がっている。
(日経ネット 2009年6月29日)